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2015年06月08日

新潟・福島豪雨がもたらしたもの

平成16年、平成23年と続いた新潟・福島豪雨。
県内各地に被害をもたらしましたが、新潟県三条市を流れる五十嵐川水系にも大きな被害を与えたようです。

渓流釣りという観点から見ると、平成23年の方が影響が大きかったと感じています。

どういうことかというと、濁流が川を削り、岩を押し流し、土砂が流れ込み、ほとんどの支流で落差がない平坦な渓流になってしまったのです。

魚影は薄くなったというか、ほとんど見かけなくなりました。

元々、この水系は滑床が多く、岩がなくなると魚の隠れ場所や水性昆虫の棲む場所がなくなってしまうのです。
新潟・福島豪雨がもたらしたもの

ほとんどの支流が瀬のみの平らな渓流になっています。
新潟・福島豪雨がもたらしたもの

復興のためには、公共事業が投入されています。
山の奥まで護岸や堰堤がきれいに復活していました。

堰堤の上流には魚はいません。

これだけ続いた大災害ですから、税金を投入する理由はいくらでもあったとは思います、が…。
新潟・福島豪雨がもたらしたもの

仕方ない面もあります。
山間部の地域経済には公共事業は大切ですし、そこに住む人たちは農業が主でしょうから、まずは農地や住宅地を守り、農業用水・排水等の施設整備をすることが優先でしょう。
イワナやヤマメなどの渓魚なんていなくても、困る人はほとんどいません。
面倒くさい魚道なんか、わざわざ造っていられませんからね。

釣りの帰りに、山に住む人と話をしました。
魚たちの心配をしてくれている人もいました。
「もうちょっと低くて、水の深さもあれば、魚も(堰堤を)超えていけるんだけどよ…」。

下の写真は五十嵐川本流です。
きれいになっていますが、魚はほとんどいません。
漁協も頑張ってくれているようですが、アユのハミ跡ひとつありません。

いつか、また、この川で渓魚を釣ることができるんでしょうか。
復活への道のりはかなり遠く感じました。

新潟・福島豪雨がもたらしたもの






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