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2018年05月03日

リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち

今から25年ほど前、当時、渓流ルアーと言えばスプーンやスピナー全盛の中、釣れるミノーとして革命的な登場を果たしたのが、皆川哲氏のチップミノーでした。
なんと言っても、その小さなボディと魅惑的なフォルム、愛らしい表情に、どことなく漂う高級感がマッチして、いかにも釣れそうな雰囲気を醸し出していました。
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲まさに革命。衝撃のチップミノー

実際、釣果も素晴らしく、多くのアングラーが、というより、渓流ルアーフィッシング界全体が、この小さなミノーの虜になったと思います。
かく言う私も3つほど購入し、使っていましたが、やはりその素晴らしい釣力に驚愕する一方、精巧に作られた小さなボディを手にしていると、当然、自分でも作ってみたくなり、ハンドメイドに挑戦。当時、作ったのが下の写真のミノーでした。
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲人に見せるには恥ずかしい…

20年以上前ですから、基盤リップやセルロースセメント、タングステンシンカーといったハンドメイド用品が今ほど充実しておらず、ホームセンターで揃えたバルサやプラ板、ラッカースプレーを使って悪戦苦闘しながら作っていたのを思い出します。

当然ながら、当時の主流であるフローティングで、リップを立て気味にしてウォブリングを強く出すことを意識していました。Dコンのようなヘビーシンキングミノーはまだ世に出ておらず、トゥイッチングなど一般的でない時代でしたから、投げて巻いて釣るには、派手な動きを意識していたわけです。

機能をきちんと研究・設計して作ったわけではなく、見た目も幼稚なペインティングで、人前にさらすには恥ずかしいくらいの出来映えでしたが、魚がミノーにスレていなかったせいか、尺ヤマメを含む多くの魚を釣りました。
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲ハンドメイドミノーで釣れたヤマメ32cm

結局、20数個のルアーを作りましたが、私としては、自分で作ったミノーで魚を釣り上げることがそもそもの目的だったので、釣れたことに満足して、それ以上ハンドメイドにのめり込むことはありませんでした。

この後、渓流ルアーシーンのエポックメーキングであるDコンタクトが登場。ミノーイングはヘビーシンキングルアーを使った、トゥイッチングを駆使する釣りに変貌を遂げていきます。
細部まで研究し尽くされたDコンの動きに、私の自作ルアーがかなうはずもなく、おんぼろミノーは私のルアーボックスから姿を消しました。
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲これも衝撃の登場、Dコンタクト
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲アクションが素晴らしいラピッド

市販のミノーはとても良く出来ています。川が浅くても深くても、流れが速くても遅くても、アップでもダウンでも、しっかりと水を捉えて泳ぎます。各社のミノーを数種類揃えておけば、ほとんどのシーンをカバーできると思います。

ただ、批判するわけではありませんが、できるだけ、色んな状況に対応できるようにしてあるため、普遍的なものに仕上がっています。
よって特殊な状況、特に魚の活性が低くなる、低水温、渇水、ハイプレッシャーな状況には対応しづらいこともあります。

2~3年ほど前から、私としては、もう少しかゆいところに手が届くというか、市販ミノーが踏み込んでいない領域で釣りができるようにしたいという思いが少しずつ湧いてきていました。
そのためには自作の道しかなく、ハンドメイドへ再度踏み込んだ次第。いろいろと試しているうちに、どこをどうすれば、どう動くのか、ミノーの設計というものが、最近ようやく分かってきたように思います。今はこの研究がとても楽しみですね。
リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち
▲釣れるミノーに向けて、しばらく研究を続けていきたいと思います

自作ルアーのフィールドテストに出てみました。
よろしければご覧ください。









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