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2018年07月17日

夏ヤマメ、夏イワナ

暑い日が続いています。
西日本豪雨による被害に遭われた方に、心よりお見舞いを申し上げます。

************

7月16日、諸用を片付け、連休3日目にして、ようやく川へ出かけることができました。
しばらく雨も降ってないし、さぞかし水が減っているんだろうなと思って川に降り立つと、さらに予想を上回る大減水。
普段より20~30cmは減っているんではないでしょうか。
さらに連休中のものと思われる釣り師の足跡もちらほら見られて、ちょっと状況は厳しそうです。

流れの下を狙い、最初は重めのミノーをチョイス。
底近くの深いレンジを狙っていきますが、なかなか魚が出てくれません。
軽めのミノーに変えて、水深の真ん中あたりに浮かせるイメージで狙うようにすると、ポツポツと出始めました。

でも、結局7~8尾で、釣果は伸びませんでした。夏の釣りは難しいですね。
軽めのスピナーとかを使うと、また違ったのかもしれません。




▲試作中のミノーのため、ベリーに書き込みがあります(^^;



きれいなヤマメたち。
猛暑の中、森の中を流れる川はひんやりとして、別世界のようです。
せせらぎの音を感じながら、やっぱり渓流は最高だぁと、心から感じ、気持ちよく釣りを終えました。

帰りに車の脇で着替えていると、腿の裏にチクッと痛み。
メジロアブでした。

もう出てきているんだあ。
そろそろ季節ですもんね。
これからは防虫装備が必要かなぁと思いながらハンドルを握り、帰途に着いた次第です。
  


Posted by fu10gentaiga at 20:48Comments(4)ルアー(その他)

2018年07月07日

スピニングリールの垂らし調整

先回、フリップキャストの話をしました。
実は当方、ベイトをやめてスピニングにしてから、このキャストを使う機会が激減。
なぜかというと、垂らしの調整が難しくなったから。

フリップキャストは、垂らしが出ていない、いわゆる「ゼロ垂らし」がやりやすい。
垂らしがあると、ルアーがカクカクしたり、ティップのラインに絡んだりしてしまうのです。


▲ルアーがティップに絡んでしまう

ベイトであれば垂らしの調整は難なくできますが、スピニングはラインをかけた人差し指の曲げ具合でしか調整できない、それもせいぜい2~3cm程度だよなぁ、と思っていました。

それが最近、新しい調整方法に気づいたのです。
それは何と!
『ドラグをゆるめて調整する』という、えらく簡単な方法でした。



気づいたときは、小躍りするくらいうれしかったのですが、今、考えてみれば、馬鹿らしいくらい当たり前のことで、どうってことないですね。ハハッ…。

今回は、小話程度に披露してみました。

  


Posted by fu10gentaiga at 20:58Comments(0)ルアー(その他)

2018年07月05日

初夏のシェード狙い

まだ梅雨明けしていない越後ですが、30℃を超える日が続き、渓魚たちの活性がグッと下がってきました。
こういうときは毛バリ、ルアーならゆっくりと泳ぐスピナーが釣りやすいのですが、できればミノーで釣りたいなあ〜というのが当方のこだわりです(釣れなくて、ストレスは溜まりますが…)。

気温が上がってくると、木陰やアシ際などのシェード下に魚たちが集まります。
シェード(shade)とは、ブラインドなどの日除けの道具、または日が当たらない陰影部分、どちらの意味もあるようですが、いずれにせよ、水温の上昇の中で、魚たちにとってはとても心地よい場所のようです。


▲シェード下に魚が集まります

一方、我々釣り人にとってはキャストしにくいやっかいな場所。
失敗すると、せっかくのポイントが台無しに…。
ルアーを引っ掛けないか、ドキドキします。

サークルキャストやフリップキャスト、いろいろな投げ方でポイントをカッコよく攻略! といきたいのですが、なかなかうまくいかない。
キャストミスでポイントを潰すこともしばしば…(^^;
その分、うまくルアーを滑り込ませて、シェードの奥から魚を引き出せたら… それはもう、快感!
渓流ミノーイングの醍醐味の一つと、勝手に思っています。


▲シェード下はフリップキャストで…

ちなみに、シマノインストラクターの辺見哲也さんはフリップキャストが上手いですね~。
彼はたぶん私と同じくらいの身長で、そう背が高い方ではないと思うのですが、肘をほとんど上げずにロッドの弾力をうまく使ってキャストしています。
弾力がうまく使えないと肘が上がり、ついロッドを振ってしまう。
フリッピング気味になってしまうのです。

ほとんどロッドを振らずに、ルアーをピンスポットにズバズバ入れていく、辺見さんのスーパーキャスト。
あんなふうになりたいなぁ、と思いつつ、でも、うまくいかない現実を突きつけられつつ、シェード狙いを楽しんで(苦しんで?)きました。

動画も作ってみました。
夏の渓流の臨場感が伝われば幸いです。


  


Posted by fu10gentaiga at 22:18Comments(0)ルアー(その他)

2018年06月07日

ミノーのレンジ(泳層)に思う…

ミノーを作っていると、あっちを立てればこっちは立たずで、なかなか万能ルアーは存在しないのかな、と感じることがあります。
例えば、ルアーの泳ぐレンジ。
これが釣果に大きく影響を与えるのは、誰もが知っている通りです。
レンジが合っていないと魚が食い損ねたり、あるいはそもそも出てこなかったりで、ミノーイングにとっては非常に重要な要素です。
レンジを調整する要因はさまざまですが、水流や釣り人のテクニックを除いてミノー本体のみで考えれば、①重さ、②浮力、③リップが3大要因と言えると思います。(②は、ここではバルサの分量と認識してください)。

この3つの相関関係は、ミノーの自作で、私が一番迷っているところで(当たり前か?)、特に①と②の関係は難しいところです。
さまざまなレンジを探るには、ルアーを沈める必要があります。
シンカーを増やすか、バルサの分量を減らして相対的にシンカーの割合を増やすか、のいずれかになります。
バルサの分量はそのままにシンカーだけ増やしても、流れが強いと潜航せず、波にもまれてしまいます。
かといって、バルサの分量を減らすと、ミノーのきびきびした動きが失われるので、あまり減らしたくありません。

▲同じ重さのミノー。バルサの量を多くしたタイプ(上)は、流れが強いと波に流されがち

バルサの量は残しつつも、③のリップを調整することで、ミノーを潜航させることができます。
角度や形、面積を変えて潜航具合を調整できます。
ただ、リップによって潜航を生み出すには、ある程度の「助走」、つまり一定距離のリトリーブが必要になります。
フィーディングレーンが短い時など、よりバーティカルにポイントを攻めるなら、バルサを減らしてシンカーで沈む方が効果的です。

▲リップの面積を広く取った方が潜航させやすいが、引き重りが生じるというデメリットも…

ということで、3つの要素の組み合わせには、メリット、デメリットが相関関係にあり、メリットだけを集めた万能ミノーは存在しないのかもしれません。

以上はレンジの話ですが、このほかアクションであればウォブリング系なのかローリング系なのか、カラーリングであれば派手なのか、地味なのか…。
それぞれにメリデメがある以上、どれが一番いいという正解はなく、まさに作り手が「この辺で」と妥協したところが、そのミノーのコンセプトと言えるではないでしょうか。

無限の組み合わせの中からどれを選び出すか(妥協するか)。
どの変化が、どう影響を与えるのかを理解していないと、判断すらつかない。
ミノーを作るというのは、実に難しく悩ましく、そして楽しい作業でもあります。


そんな思いをめぐらせながらも、新緑の中、ゆったりとミノーイングを楽しんできました。
この時期、小型ながら元気な魚たちが相手をしてくれました。
大きな魚は釣れませんが、新緑がきれいです。よろしければご覧ください。

  


Posted by fu10gentaiga at 22:13Comments(4)ルアー(その他)

2018年05月13日

ヤブ沢・ボサ川 小渓流のミノーイング

GWも終わって渓流釣りのハイシーズン。雪代も落ち着き、魚のコンディションも上がって、あちこちの渓でアングラーの皆さんが楽しんでいると思います。

最近、若いころと違って、遡上が大変な源流や本流より、水量の少ない小渓流に行く傾向にあります。体力的なものもありますが、オーバーハングやシェードなど、ピンスポットを狙う釣りも結構楽しいです。
本流のような豪快さはなく、むしろキャストミスがポイントを潰してしまうようなデリケートさがあったりして、また違った趣があります。特にスピニングでのフェザーリングは、ベイトのサミング以上にシビアで、またそこが面白いですね。

あまり釣り人が狙わないようなポイントでは、おそらく一度も釣られたことがないような大物が出たりしてびっくりすることがあります。
ボサの奥で、用心深く長く生きながらえてきた個体を拝めるのも、楽しみな一面です。

▲ボサの下にいる魚は、黒っぽい魚体が多い

ミノーは、フィーディングレーンが短いので、できるだけ移動距離の少ないアクションが有効。
流下が遅い方が使いやすいですね。

▲自作ミノー。お尻を振ってゆっくり流下するタイプ

5月はそんなボサ川やヤブ沢を狙うにちょうどいいシーズン。
これが6月の梅雨に入ると、クモの巣が張りまくり、ルアーが思うように投げられない。
さらに、ヤマビルやブヨがうようよし始めて、なかなか快適な釣りができなくなります。
特に当方の家から近い越後川内山塊は、それはもう、ヤマビルの宝庫ですから。
(すでに今年は2度、ヒルに喰われています)

5月12日、快晴に誘われて、今がチャンスとばかり、小渓流に出撃してみました。
コンディションの良い、きれいな渓魚たちが遊んでくれました。
山の宝石たちに感謝です。
よろしければ動画もご覧ください。


  


Posted by fu10gentaiga at 19:08Comments(0)ルアー(その他)

2018年05月03日

リマインド! 衝撃の渓流ミノーたち

今から25年ほど前、当時、渓流ルアーと言えばスプーンやスピナー全盛の中、釣れるミノーとして革命的な登場を果たしたのが、皆川哲氏のチップミノーでした。
なんと言っても、その小さなボディと魅惑的なフォルム、愛らしい表情に、どことなく漂う高級感がマッチして、いかにも釣れそうな雰囲気を醸し出していました。

▲まさに革命。衝撃のチップミノー

実際、釣果も素晴らしく、多くのアングラーが、というより、渓流ルアーフィッシング界全体が、この小さなミノーの虜になったと思います。
かく言う私も3つほど購入し、使っていましたが、やはりその素晴らしい釣力に驚愕する一方、精巧に作られた小さなボディを手にしていると、当然、自分でも作ってみたくなり、ハンドメイドに挑戦。当時、作ったのが下の写真のミノーでした。

▲人に見せるには恥ずかしい…

20年以上前ですから、基盤リップやセルロースセメント、タングステンシンカーといったハンドメイド用品が今ほど充実しておらず、ホームセンターで揃えたバルサやプラ板、ラッカースプレーを使って悪戦苦闘しながら作っていたのを思い出します。

当然ながら、当時の主流であるフローティングで、リップを立て気味にしてウォブリングを強く出すことを意識していました。Dコンのようなヘビーシンキングミノーはまだ世に出ておらず、トゥイッチングなど一般的でない時代でしたから、投げて巻いて釣るには、派手な動きを意識していたわけです。

機能をきちんと研究・設計して作ったわけではなく、見た目も幼稚なペインティングで、人前にさらすには恥ずかしいくらいの出来映えでしたが、魚がミノーにスレていなかったせいか、尺ヤマメを含む多くの魚を釣りました。

▲ハンドメイドミノーで釣れたヤマメ32cm

結局、20数個のルアーを作りましたが、私としては、自分で作ったミノーで魚を釣り上げることがそもそもの目的だったので、釣れたことに満足して、それ以上ハンドメイドにのめり込むことはありませんでした。

この後、渓流ルアーシーンのエポックメーキングであるDコンタクトが登場。ミノーイングはヘビーシンキングルアーを使った、トゥイッチングを駆使する釣りに変貌を遂げていきます。
細部まで研究し尽くされたDコンの動きに、私の自作ルアーがかなうはずもなく、おんぼろミノーは私のルアーボックスから姿を消しました。

▲これも衝撃の登場、Dコンタクト

▲アクションが素晴らしいラピッド

市販のミノーはとても良く出来ています。川が浅くても深くても、流れが速くても遅くても、アップでもダウンでも、しっかりと水を捉えて泳ぎます。各社のミノーを数種類揃えておけば、ほとんどのシーンをカバーできると思います。

ただ、批判するわけではありませんが、できるだけ、色んな状況に対応できるようにしてあるため、普遍的なものに仕上がっています。
よって特殊な状況、特に魚の活性が低くなる、低水温、渇水、ハイプレッシャーな状況には対応しづらいこともあります。

2~3年ほど前から、私としては、もう少しかゆいところに手が届くというか、市販ミノーが踏み込んでいない領域で釣りができるようにしたいという思いが少しずつ湧いてきていました。
そのためには自作の道しかなく、ハンドメイドへ再度踏み込んだ次第。いろいろと試しているうちに、どこをどうすれば、どう動くのか、ミノーの設計というものが、最近ようやく分かってきたように思います。今はこの研究がとても楽しみですね。

▲釣れるミノーに向けて、しばらく研究を続けていきたいと思います

自作ルアーのフィールドテストに出てみました。
よろしければご覧ください。






  


Posted by fu10gentaiga at 10:32Comments(0)ルアー(その他)

2018年04月10日

自作ミノーのリップ調整

4月7日は、日本各地で桜が満開。
あちこちで花見日和だったと思いますが、雪国越後ではナント、霰(あられ)が降っていました(゜-゜)
でも、自作ミノーのテストをしたかったので、冷たい雨と風が吹きすさぶ中、山へ出かけてみました。

私がミノーを作成する上で重要ポイントと思っていることが3つあります。
①浮力とオモリのバランス(どこにアクションの中心を持っていくか)
②流れを受け、かつ受け流すフォルム(動きの安定と、アクションの幅)
③リップの大きさと角度

①と②がだいぶ形になってきたので、後は③を詰めるべく出撃した次第です。
前回の釣行で、リップの形はおおむね決まったものの、角度を40度にしたところ、ダウンクロスで水面を割ってしまうことが何度かありました。
もう少しヘッド部分を抑えたいと思い、角度を35度にして、再挑戦してみました。

▲上が35度、下が40度

リップの角度はかなり重要で、私は冶具を使っています。

▲これを使うと、いつも同じ角度を出すことができます

▲5度刻みで冶具を作っています

たった5度の調整でしたが、しっかりとヘッドを抑え込むことができ、良いルアーに仕上がってきました。

私がこのミノーのコンセプトとして最重要視したのが、慣性スライドです。
これを生み出すために、「gijie」の平本仁さんのインタビューを参考に設計したところ、たいへん良い動きを生み出すことができました。
(著作権の関係もあると思うので、詳しいところは割愛させていただきます)

活性の低い渓魚は、ルアーを追うものの、なかなかヒットしてくれません。
ところが、慣性スライドをうまく使うと、ヒットに持ち込むことができます。
具体的には、追ってきた渓魚が帰ろうとした瞬間に、ルアーが水中で一瞬止まったところで魚がバイトします。
追っているときではなく、帰ろうと体を返したところでルアーに飛びつくので、お腹の部分、つまりベリーフックにフッキングします。

今回の釣行の、ヒットシーンを動画にしてみました。
講釈が多くて、長編になってしまっています(私の癖です。スミマセン)。
時間のある方は、ご覧になってみてください。

動画の3:45で、上記の狙い通り、魚が帰ろうとしたところでフッキングする様子が出ています。
小さくて、ぼやけていて見にくいので、大きい画面で見ていただけると分かるもしれません。
(喰いつくときの魚の態勢が私には理想的です。)

※なお、終わりの方では、試行中のボトム系ルアーのシーンも入れてみました。

  


Posted by fu10gentaiga at 23:16Comments(0)ルアー(その他)

2018年03月27日

残雪、踏んで…早春ミノーイング。 2018年渓流解禁

2018年(平成30年)の渓流が解禁しました。
雪国新潟の谷には、越後山脈がもたらす雪が、まだ、たっぷりあります。

例年であれば、3月の寒い時期は渓流釣りには行かないんですが、今年は解禁当初からすでに3回ほど釣行に出ています。
というのも、長らく研究していたハンドメイドミノーがようやくフィールドテストの段階に入り、一刻も早く試してみたかったからです。

解禁当初でスレていないとはいえ、低水温下でどれだけルアーに出せるか。
低活性時に的を絞ったミノーでの挑戦です。

結果から言うと、初日の3月3日は2尾にとどまりましたが、11日は8尾、25日は二桁と、気温の上昇に連れて、順調に釣果が上向いてきました。

低活性の渓魚に口を使ってもらうには、できる限り移動距離を押さえた動きにしたい。
具体的には、慣性スライドの幅を大きく取り、派手にお尻を振らせながら、水中にとどまるような動き…。
ようやく、それが形になってきました。

この動きがうまく出せると、ほとんどの魚がベリーフックを咥えてきます。
オモリの位置と、バルサによる浮力の位置とバランス…。
平本仁さんのDコン開発のお話がたいへん参考になりました。
ヒットシーンの動画も作ってみました。
よろしければご覧ください。

後半、開発中のボトム系ルアーでの釣りも出てきます(^^♪



  


Posted by fu10gentaiga at 22:56Comments(2)ルアー(その他)

2017年10月08日

渓流ルアー 動画撮影 GoPro HERO5(ゴープロ)

2017年の渓流シーズン、前半はペンタックスのデジカメで動画撮影していたんですが、足を滑らせてしまい、カメラを破損。後半はウェアラブルカメラであるゴープロに変更しました。
使用した感想などを書いてみたいと思います。

右がゴープロ(HERO5)の本体、左がヘッドマウントです。

実はウェアラブルカメラは、あまり好きではありませんでした。
広角レンズのため画面の端がゆがむのと、ファインダーがのぞけないのが、どうも気に入らなかったのです。
でも、使ってみると、結構進化していて、案外よかったです。

まず良い点は、携帯ですべての操作ができること。
ファインダーものぞけるので全体バランスが確認できますし、スイッチのオン・オフもできます。

広角レンズは、「魚眼無効」を含めて、4段階の切り替えができます。
「中間」や「広角」でも、十分、撮影できますが、ルアーフィッシングなので、やっぱり手元が写った方が臨場感があります。
ですので、私は、ゆがみは覚悟の上で、一番広角の効く「スーパーヴュー」を使っています。

画質は4Kがありますけど、バッテリーやメモリ等の容量の問題もありますので2.7Kで十分かなと思います。

そのバッテリーは、評判通り、やっぱりもたないですね。
1日、釣りをするなら2つは必要かなと思います。
マイクロSDカードも32GBは要りますね。
下の写真は、携帯と、予備のバッテリー・SDカードです。

▲携帯はモンベルで買った防水袋に入れています。落としても大丈夫なように!(^^)!。


逆に満足していない点としては、写真機能。
いちお付いていますが、マクロがないので不便ですね。

また、自分目線の映像だけになるので、釣りをしている全体映像も撮りたくなりますね。
ということで、デジカメはやっぱり欲しいです。

この辺は、個人の好き好きなんだろうな、と思います。
ゴープロ、デジカメ、2つの映像を交えて動画を作ってみました。
よろしければご覧ください。
なお、ゴープロの設定は、画質=2・7K、画角=スーパーヴュー、最後の尺イワナのシーンだけ画角を「広角」で撮影しています。
ほとんど分からないですけどね。

  


Posted by fu10gentaiga at 17:38Comments(0)ルアー(その他)

2017年09月30日

スピニングでのライトミノーイング

秋になると渓魚たちの活性も戻り、ミノーイングが楽しい季節になってきます。
川の水量も、夏の活性期に比べれば戻っているものの、盛期と違い、そう多いわけでもなく、こんなときは小さくて軽めのミノーを使った釣りが面白いと思います。

ライトミノーイングで使う私のミノー群。

いずれも45mm以下の小型ルアーですが、それぞれ特徴を持っています。

まず一番最初に使うのが、上から3番目、パイロットルアーの役割を果たす、ジャクソン奏(かなで)。
40mmで3.0g。
これを基準としながら1日の釣りを組み立てることが多いです。

もう少し上のレンジを狙いたいとき、あるいは小さめの河川を狙うときは、上から4番目、メガバスのグレートハンティング45 フラットサイド。
45mmで2.9g。
幅も狭く、スリムなため、スレた魚にも有効なルアーです。
メガバスはブラックバスのルアーが多いのですが、そこはさすが伊藤社長!。
渓流トラウトもよく釣れるルアーに仕上がっています。
釣れるというのは、しっかり泳いで、扱いやすいという意味でもあります。

さらにスレていたり活性が低かったりしたときは、一番下、アングラーズパブリック、ベアトリス45Sです。
いわゆるナチュラルミノーイングの代表的なルアー。
45mmで2.9gです。

以上がライトな中でも軽めのルアーですが、逆に流れが強い、やや増水したようなときは、わずかに重量があるルアーで調整していきます。

一つが写真の一番上、スミスのDコンパクト。
45mmで3.5g。
切れの鋭さは、やっぱり群を抜いていますねえ。
水深がある場所というよりは、流れのあるところに強いイメージがあります。

写真の上から2番目、バスディのシュガーミノー、ボトムトゥッチャー。
42mmで3.7gです。
いわゆるオフセットリップという独創的なシステムで、深いレンジをしっかり泳ぐ感じです。

そして最後が下から2番目のバフェット、ドラス。
43mm、4.5g。
重量があるので、距離を引かなくても一気に深めのレンジを狙えます。
フィーディングレーンが短い、落ち込みが続くようなときは便利です。

次の動画は、大好きなメガバスのフラットサイドでのヒットシーンです。


ところで、ベイトフィネスに凝っていた当方ですが、最近、スピニングリールを使う機会が増えました。
きっかけは飯田重祐さんの「アキュラシーミノーイング」を見たため。
スピニングリールのキャスティングについて、詳しく解説されており、キャストは技術次第なんだなあと目からウロコが落ちた次第。

ベイトリールはアキュラシーに優れ、ベールを返す手間がないので手返しが早いなど、キャスト技術全般がやりやすいことがメリットだったんですが、それに劣らないとなれば、スピニングの優位性は一気に高まります。
上記のような軽めのルアーを扱いやすいということもありますが、ラインスラッグも出しやすいのでドリフトもやりやすい、巻き取り速度が速いなど、やっぱりメリットが多いんですね。
結果として、私としては時代に逆行するようですが、渓流ではスピニングリールが最強という結論になりつつあります。

今年の渓流も終わり…。
山はすっかり秋深く、冬の訪れさえ感じました。
最終日の動画です。







  


Posted by fu10gentaiga at 17:31Comments(0)ルアー(その他)

2017年09月10日

〜見ないで掛ける、 ブラインドフッキング〜 その2

ブラインドフッキングをするときは、活性が低いときです。
そのため、ガツンというアタリは出ません。
追っかけてきて、最後にハムッと少しだけバイトすることもかなりあります。
これを手の感触だけでアワセるのが醍醐味です。

次の動画は、ピックアップぎりぎりでアタリを感じ、ヒットしたものです。
ロッドを右に倒したところで、アタリが伝わります。


ピックアップぎりぎりのアタリはよくあります。
この動画もその一つです。
魚は小さいですが、ブラインドフッキングの感じが良くわかると思います。
(水しぶきで見にくいですがご容赦ください)


次は、フィーディングレーンが短いときです。
シェイクさせながらカーブフォール気味に時間を稼いでいき、肩ぎりぎりでピックアップしようとしたところでアタリが伝わりました。


ブラインドフッキングにはロッドのアクションが重要です。
渓流ルアーなので、投げたり操作したりするにはファーストアクションがいいのですが、柔らかさとしてはL(ライト)とUL(ウルトラライト)の間くらいがいいです。固いと弾くし、柔らかすぎても瞬間的なフッキングができないためです。
ある程度の乗りの良さが必要です。
私はいろいろと試しましたが、結果としてシマノ・カーディフNXを使っています。
ソフチューブトップというトップが、なんとなくいい感じです。


ルアーは軽めのスピナーかスプーンがいいです。
私は通常はARスピナー、渇水気味で白泡の下を狙うときはコータック山女(3g)やヘブン(3g)を使っています。


フックはシングルフックに交換、「返し」をつぶして、バーブレスにしています。
トリプルフックは、場合によると魚の上あご、下あご両方にかかることもあります。
小さめの魚だとあごが完全に破壊され、リリースしても死んでしまいます。
また、口だけでなく目にかかることが多いのもトリプルフックの特徴です。
たとえ「返し」をつぶしてバーブレスにしたとしても、トリプルフックは止めるべきというのが私の持論です。

いろいろと書いてきましたが、ブラインドフッキングは老眼が始まり視力が弱まってきた私が、やむなく編み出した技でもあります。
見ないことに特化したため、逆に、投げるポジションを選ばない、低い姿勢のまま釣りができるなどのメリットも生まれました。
小さい魚も釣れるので、渇水期なのに30尾近い釣果となることもあります。
ぜひシングルフックのバーブレスで、魚に優しい釣りをしていただきたいと思います。

▲アタリが明確なヤマメよりも、かすかなバイトのイワナの方がブラインドフッキングは楽しいです(^^♪



  


Posted by fu10gentaiga at 16:09Comments(0)ルアー(その他)

2017年09月02日

〜見ないで掛ける、 ブラインドフッキング〜 その1

30度を超える猛暑が続くと、魚たちの活性はグッと下がります。
渇水気味で活性が低くなると、ルアーを追うものの、ガツンとは喰ってこない。
こんなときは手の感覚に頼るブラインドフッキングが有効です。

これは私が勝手に名付けた技で、ルアーを見ないで魚をフッキングさせるというもの。
「ルアーって、それが普通でしょ?」という方も多いと思いますが、サイトフィッシングが中心の渓流ルアーで、あえて意識して使うと、結構、有効だったりします。
上流域で、落ち込みが続き、フィーディングレーンが短いようなときも、抜群の釣力を発揮します。

実は、老眼が進み視力が衰えた私が、やむなく編み出した技でもあります(^^;。

ブラインドフッキングで使うルアーは、できるだけ軽いスピナーかスプーン。
ベイトフィネスでは投げにくいため、スピニングリールを使います。
さらに、細めのPEラインが必須です。

まず、魚の活性が低く、神経質なので、ストーキングはできるだけ低い姿勢を取ります。
川の中に座るような体勢になるため、ウエイダーでは水が入るかもしれないので、沢用タイツがいいですね。
姿勢を低くするので、追ってくる魚はもちろんルアーも見えませんが、構いません。

ルアーを上流に投げ、できるだけゆっくり引いてきます。
ゆっくり引いてもルアーが泳ぐように、軽いスピナーかスプーンなのです。
そのままゆっくり引いてくると、魚がハムッと甘噛みするときがあります。
魚が喰いつくところは見えませんが、かすかなアタリをPEラインが手に伝えてくれるので、これを間髪入れずアワセるのです。
活性は低いので、ガツンッとは来ません。
通常では気づかないようなわずかなアタリなので、手に伝わる感覚に集中してアワセます。

動画で見るとこんな感じです。


こちらの動画の方がアタリが分かりやすいと思います(魚は小さいですが)。
着水後、引き始めてすぐ、竿先にツッとアタリが出ます。


ラインはあまりピンと張らず、少しゆるんでいるイメージ。
ラインがピンと張っていると、魚がルアーをくわえても、すぐ離してしまうので、ややゆるんでいる感じがいいです。

喰いつくところはほとんど見えませんが、魚は釣れます。

きれいなイワナ。

上流域のイワナは磨かれたような輝きがあります。

型の良いイワナたち。

ヒレもでかい。

実はこの技、テンカラと同じ釣り方なんです。
フライフィッシングのように完璧なナチュラルドリフトで水面を流すのではなく、ラインに微妙にテンションがかかった状態を維持しつつ水中を流し、魚のかすかなアタリを取っていく。
テンカラでは、毛ばりをくわえた魚が違和感を感じないよう、少しラインにゆとりを持たせる「遅アワセ」という技がありますが、これがラインを緩めるイメージにつながっています。

トウィッチングで魚を誘い、視覚で仕留めるミノーイングとは対極的な釣り。
これが楽しいかどうかは、かなり個人差があると思います。
私は10年以上テンカラをしていたので、違和感なく使えますが…。

釣果は抜群です。
魚が釣れないときは、ぜひお試しあれ。

  


Posted by fu10gentaiga at 08:51Comments(0)ルアー(その他)

2017年07月02日

お気に入りルアー② ベアトリス BT-45S

ナチュラルミノーイング…。
どうやったらこのコンセプトを思いつくのでしょうか?
やはり天才なんでしょうね。
作者は飯田重祐さん。


フライ、テンカラが好きな私にとっては、ルアーであってもナチュラルドリフトは違和感なく使えるテクニックです。
それを可能にしてくれるのがこのルアー、ベアトリスです。

肩書は「ルアートゥイッチング&ドリフトに特化したセパレートミノー」。
活性が高い時にはトゥイッチングで誘います。
逆に低い時はナチュラルドリフト。
セパレートというのが、自然でナチュラルな動きを加えるんでしょうね。
低活性でも出てくれます。


お気に入りはナチュラルに流せる45mm。
ただ重量が、やや軽くて2.9g。
ベイトフィネスにはもう少し重量があった方が投げやすいです。
でもバックラッシュに気を付けて投げれば、全然大丈夫。

装着されているフックは、シングルフックで、なおかつバーブレス。
作者の優しさを感じます。
これも魚に与えるダメージが少なくてお気に入りです。

ベアトリスでのヒットシーン。ちびイワナですが…(^^;


ヒットシーンその2。これまた極小イワナを含めて2尾釣れます。


魚が小さいのは当方の腕が至らないため。
ホントはもっと大きな魚もバンバンでるんですよ。

もっとナチュラルドリフトで釣れることもあります。
なんとも魚に優しい感じがするルアー、大好きなルアーです。

【おまけ】
ボトムノックスイマーのヒットシーンです。
これまた、ちびイワナが2尾釣れます。







  


Posted by fu10gentaiga at 21:35Comments(0)ルアー(その他)

2017年05月05日

ボトム・スプーニング

今から17年前の西暦2000年、ルアーフィッシングのスーパーエキスパート、皆川哲氏が書かれた「ルアーで釣る渓流のヤマメ&イワナ」という本(山海堂)が出版されました。
スカジット・デザインズ代表の皆川氏、名品チップミノーの開発者だけあって、サブタイトルは「名手が明かす、渓流ミノーイングのすべて」となっています。ただし、この本では、スプーンのテクニックについても結構書かれています。

氏は「スプーンは沈むことが最大の武器」とした上で、「ミノーとスプーンのトレースコースは明確に異なる」としています。
そして『転がし』、『送り込み』といったテクニックを紹介しています。

氏はルアーの特性からダウン(釣り下がり)を推奨しており、『転がし』についてはアップストリームの場合、「数倍難しい」としています。
でも、このアップの転がしが私は好きで、低活性時に使う釣りの一つです。
(もちろん全然、下手ですけどネ。)

5月の連休、久々に渓流に出かけてみました。
雪国越後では、このゴールデンウィークが丁度ユキシロにぶつかります。
さすが連休だけあって先行者あり。新しい足跡を気にしつつ、瀬はあきらめて、水深のある開き、淵をじっくりと探る作戦に切り替えます。

波立つ水面と低水温、激流の中から魚を引き出すために、私はスプーンを使います。


1〜3投目では、水深を変えてリトリーブ。
反応がないことを確認した上で、ボトム狙いに切り替えると…。
ほら、来た!
岩の影から、ヤマメがすっ飛んできました。
ボトムというと、イワナ狙いという印象があるかもしれませんが、案外、ヤマメにも効くレンジなんです。


飽きない程度にヤマメが釣れます。
やっぱりスプーンは楽しいなあ。
シングルフックで根掛かりしにくいし、安いし、重いからしっかり飛ばせるし。
今、流行りのボトム系ルアーより全然使いやすくて釣れると思うんだけどなぁ…。
(言い過ぎですね、スミマセン)


最後のポイントでは良型のイワナが出てくれました。
見てください、この色!
岩の奥にひそんでいた素晴らしい魚体です。


スプーンの転がしの唯一の弱点はルアーが傷むこと。

岩にガツガツと擦れるので、傷だらけです。

適当にラッカーをペイントすれば、復活します。
半永久的に使えるのもスプーンのいいところです。




  


Posted by fu10gentaiga at 16:28Comments(0)

2016年09月23日

秋の渓魚たち 〜 スプーン vs ボトム系ルアー 〜

まばゆい緑の葉に、少しずつ茶色が入り始めた9月下旬。
渓魚たちにもサビや婚姻色がつき始め、神経質になるころです。
しのつく秋雨の中、久しぶりに釣りに行ってきました。

テーマは「秋の低水温、喰い渋りの攻略」。
最近、話題のボトム系ルアーを持ち込んで、当方の得意とするスプーンで釣り比べをしてみようというものです。

スプーンもボトムノックはできますし、喰い渋りにも強いので、どっちが秋の魚に有効か。
まずはスプーンで釣り上がります。
レンジを変えながら探っていくと、ズンッ!

いい型の秋ヤマメ。

やや深めの開きに着きました。

いよいよボトム系ルアーを投入。

なるほど、ロッドを上下させるだけで、かなりダートする。
ただ、これは…。

少し、ダートし過ぎ。
盛期ならまだしも、水温の低いこの時期は、ちょっと激しいかな。
ヤマメは上下のアクション、嫌うからね。
イワナなら何とか出ないでもないかな。

慣れてるスプーンに戻して、あの手、この手で釣り上がります。




いい型のヤマメがつづきます。

でもボトム系ルアーも、さすがの能力を持っていました。
最後にたどり着いた堰堤。

スプーンで1尾釣った後、反応がなくなったところで、ボトム系ルアーを投入。
じっくりボトムを探っていると… ググンッ!
来ました。きれいなイワナ。

なるほど、動かし方があるんだ。
これはスプーンでは難しいわ。
さすがだな。

個人的には釣り上がりも釣り下がりも、スプーンの方が、手返しも早く、広い範囲を探れて、いいと思います。
でも、ある程度の水深があるところでは、ボトム系ルアーしか出せないアクションもあって。
どっちが勝ちということはなくて、釣りの幅が広がった気がします。

新たな武器が加わった気分。
いい一日になりました!(^^)!  


Posted by fu10gentaiga at 23:08Comments(0)ルアー(その他)

2015年09月22日

源流単独行

秋も深まり、禁漁が近づく折、源流釣行へ出かけてみました。
最上流部を目指し、1泊2日の単独行です。

急峻な山道を歩くこと30分、ヤブ漕ぎした拍子にロッドが折れてしまいました。
ありゃ~。
開始早々、何たること。
仕方ないので車にスペアを取りに戻ります。
戻ってくるまでに再び山道を1時間、すでに腿はパンパンです。

お昼過ぎにようやく釣り開始。
人はほとんど入っていないと思うんですが、秋モードの魚たちはなかなかルアーに出てくれません。

ならば、とスプーンでストラクチャー周りを狙うと、ゴツン!
いい型のイワナが出てくれました。


その後、いい型のヤマメ2尾とイワナ3尾を追加するものの、なかなか数が伸びません。


「秋だからね、こんなもんでしょ」と、釣りは早々に切り上げて宿泊の準備。
テン場を探し、テントを張ります。

夕闇が迫る中、たき火でヤマメをあぶりながら、酒をちびちび。

んーっ、幸せだなあ。
やがて日はとっぷりと暮れ、満天の星空の下、ほろ酔い気分で闇に溶けます。

翌朝、山の放射冷却はすさまじく、あまりの寒さに暗いうちに目が覚めました。
上流部を目指すものの、標高が高く、すでに晩秋の雰囲気。
魚はほとんど釣れませんでした。
もう、冬支度かなあ。

きれいなナメ滝。


こんな滝も。


シーズンも残りわずか、哀愁の2日間でした。






  


Posted by fu10gentaiga at 23:38Comments(0)ルアー(その他)

2015年08月20日

フライ vs テンカラ vs ルアー

渓流釣りを始めて30年ほど。
おおまかに分けると、フライフィッシング10年、テンカラ10年、ルアー10年ということになります。

さて、どの釣り方が一番釣れるのか?
これまでの経験をもとに私なりに検証してみたいと思います。

下のような流れがあったとします。
このポイントで魚を釣るとき、上記3つの釣り方の中でどれが有効でしょうか?


私だったら、フライを選びます。
なぜか? 理由を説明します。

まずはアプローチ。フライはかなり遠くからポイントを狙えます。
ルアーほどではないにせよ、テンカラよりはかなり有利です。

そして、ルアーに比べて、毛バリがナチュラルな動きをするため、食い損ないが少ない。
もし、食い損なっても、ルアーよりは再アタックの可能性が高い。
毛バリを変えるという作戦も取れます。

この程度の水深と水の透明度なら、フライが一番確実に魚を仕留められるでしょう。

ただし、フライは弱点も多い。
強風や降雨、濁りに弱い。
ウエットやニンフで釣ることもできますが、コンディションが悪いと極端に釣果が下がる。
ドライフライなんか1尾釣るごとにケアや交換が必要になるなど手返しが非常に悪い。

またキャストにはかなりのバックスペースが必要です。
フィールドが限られて来るんですね。
グッドコンディションでの一発勝負ならフライは有利ですが、さまざまな状況への対応力は低いのが弱点です。

その点、ルアーはキャスト時のバックスペースはほとんど要らない上、飛距離も一番出るため、かなりの小渓流から大河川までフィールドを選ばない釣りが可能です。
フィールドへの対応力はルアーが一番優れています。

また、魚へのアピールが強く、流れが強いところでも深いところでも狙えるため、大物が出る確率は他の2つの釣り方に比べて飛躍的に高くなります。
私の経験上、これは間違いありません。
ただし、最大の弱点、リアクションバイトであるため魚がスレやすい
毛バリのように手を変え品を変えて魚をだますことは難しい。1~2投が勝負の短期決戦になりがちです。
どんどん歩いて距離をかせがなくてはなりません。

▲水深のあるところ、濁ったところはルアーが有利


ではテンカラはどうか?
フィールドや魚の状況がわからない中、一発勝負ではなく、一日を通じて最も釣果を上げようということであれば、私はテンカラを選びます。
水面直下という毛バリのポジション、ピンスポットを狙えるキャスティング、ナチュラルドリフトからアクションまでが自由自在、そして手返しの早さ…。
中小河川が多い日本の渓流において、最大公約数的な釣り方と言えます。
職漁師が選んだ釣りだけあって、最も弱点が少ないと感じます。

最大の弱点はキャスト距離が限られることと、流れている毛バリが確認しづらいこと。
視力だけではカバーしきれないため、手の感触も加えた、少し独特の釣りになります。
私も会得するまで少し時間を要しました。

▲こんな川はテンカラが有利。すみからすみまであらゆるポイントを探れる


一番釣れるなら、テンカラをやればいいじゃないか、と言われそうですが、もはやこの歳になると、釣れればいいというわけでもなく…。

今はベイトフィネスという新しいルアー技術にすっかりはまっています。
でも浅くて開けた瀬に出ると、「ああ、毛バリがあったら楽しいのになあ」と思うことも事実です。

▲こんな川は毛バリを打ちたくなります
  


Posted by fu10gentaiga at 20:13Comments(0)ルアー(その他)

2015年08月12日

夏の低活性時のスプーニング

梅雨も明けて、夏本番。
気温が上がるにつれて、逆に渓魚たちの活性はどんどん下がっていきます。
川が渇水気味になり、魚もセンシティブ。
これまでの活性がウソのように釣れなくなっていきます。

▲渇水状態の渓流

そもそも、夏になると渓魚たちの付き場が変わってきます。
ヤマメは瀬、渕の後方下部に定位し、あまり積極的には動きません。
イワナにいたっては、流れの中には出ておらず、だいたいが岩の下に潜り込んでいます(人為的なプレッシャーがなくても、好んで岩の下にいるようです)。
あまり積極的に餌を取る気はないようですね。

こんなときにミノーを投げても、追いはするもののバイトには至らず、帰っていってしまう。
もう一度! と思ってキャストしても、2度目はまったく反応せず。
こんなことが繰り返されると、ストレスだけが溜まります。

▲流れが細くなり、渕も止水状態

夏の低活性の渓魚を釣るために、どうすればいいのか。
私なりにポイントを整理してみました。

①釣果に対する考え方
まず、爆釣という考え方は捨てた方がいいと思います。
ルアーを投げれば釣れた1カ月前とは状況が変わっています。
一尾一尾を丁寧に釣っていく心構えで臨む必要があります。

②遠くから狙う
魚が神経質になっているので、できるだけ遠くから狙いたいところです。

③ベストアングルから狙う
多少、足場が悪かろうが、草や木が邪魔しようが、できるだけベストアングルにポジションします。
夏はクモの巣も多く、良いポジションをとれないことが多いですが、移動を面倒くさがってはだめです。

④1投目がすべて!
最初のキャストにすべてを集中します。
釣れるとしても1投目が90%以上。2投目以降で釣れる確率はほとんどありません。

ここまではフライやテンカラにも通じる部分です。
次はルアーの技術的なことです。

まず、ミノーは難しい季節です。
魚が興味を示すものの、追ってくる範囲がかなり狭いからです。
魚の鼻っ面にルアーを持っていければいいんですが、魚がどこに定位しているかなんて、遠くからではわかりません。
とりあえず、慣性スライドをしっかり使って食いつく時間を作ってあげることくらいしかできないと思います。

手っ取り早いのは、軽めのスピナーを使うことです。
これで必ず釣れるというわけではないのですが、ルアーならこれが一番です。
渇水で流れが弱くなったところでも、浅いところでもゆっくりリトリーブできるのがキモですね。
シルエットも小さいし…。

でもベイトフィネスの私には、軽めのスピナーは使いにくい(スピニングリールを使えばいいだけですが)。
ということで私がよくやるのはスプーニングです。


▲私のスプーン群

スプーンの何がいいのか。
何と言っても比重が大きいことがすべてのメリットにつながります。

重さがあるため、レンジの操作が自由自在。
ミノーもレンジキープは得意ですが、さまざまなレンジ、特に底近くをトレースしていくにはスプーンが一番です。
最終手段としてボトムバンピングという手もあります。

次に沈下が速いため、ピンポイントを釣りやすい。
重さがあるため、アキュラシーの精度が非常に高くなる。
ロングキャストも可能です。

これらをうまく使うと、夏の低活性時でも釣ることができます。


▲蝦夷スプーンにヤマメ


▲コータック山女にイワナ

夏のスプーンテクニックは私なりにいくつかありますが、それはまたの機会に。

とにかく夏の渓流で悪いことは、「次のポイントでは釣れるかもしれない」と思うこと
追いかけてきた魚がバイトせず戻っていったということは、次のポイントでも必ず同じことが起きます

こんなときはいろいろと変化させていく必要があります。
ミノー一辺倒ではなく、スプーンも使ってみると、また違った発見があるかもしれません。  


Posted by fu10gentaiga at 21:32Comments(0)ルアー(その他)

2015年08月05日

お気に入りルアー① ~アドニス50S~

当方のタックルボックスからお気に入りのルアーを紹介します。

Adonis 50S。
岩手のメーカー「モルフォ」の製品です。



50mm
Weight 3.8g シンキング
基盤リップ 0.8mm

フォルムが好きなんですが、機能的にも優れていると感じます。
バルサならではの水へのなじみ、きびきびした動き。
細かいトウィッチでもきちんと動くところが、個人的にはすごく気に入っています。

中小河川好きの方が作っただけあって、重さ、アクション、レンジとも、渓流ではかなり使いやすいです。
フックを装着すれば4gは超えてくるので、ベイトフィネスでも十分な重さになります。

推奨フックは#12ですが、当方は#14を付けています。

仕上げもとてもきれい。

お気に入りのミノーです。

同社のコンセプトを紹介しておきます。

トラウトルアーフィッシングにおいて最もアングラーの意思を伝えることが出来るルアーはミノーではないだろうか。
スプーンやスピナーにもそれぞれの面白さ・難しさが有って奥深い。
しかし、キャストしリトリーブしてくる中で最もレスポンシブで多彩な演出が可能なのはミノーだと思う。
ロッド操作によって水中を軽やかに踊るようにミノーは泳いでくる。
トゥイッチによってヒラヒラと舞い、光を明滅させるその姿から蝶を連想した。
MORHO(モルフォ)とは中南米に生息する美しい蝶の仲間だ。
この美しい蝶が人を惹きつけるように Handemade Lure Studio MORHO のルアーはアングラーにとって操る楽しさを提供し、トラウトにとっても魅力的なものでありたい。
  


Posted by fu10gentaiga at 21:38Comments(0)ルアー(その他)

2015年07月17日

登坂用スパイク ~ピンソールミニ~

源流釣行には「高巻き」や「ヤブ漕ぎ」がつきもの。
特に急斜面を上り下りするときは、フェルト底のシューズはすべってまったく役に立ちません。
笹や枯れ葉があったりすると、ズルズル滑って、なかなか進まずえらく疲れます。

そんなときは昇栄さんのピンソールミニが役に立ちます。

見ての通り4本のスパイクが出ていて、斜面をつかんでくれます。

アイゼンほどではないけれど、あるとないとでは雲泥の差があります。

スパイクを拡大するとこんな感じ。


優れているなあ、と思うのは、裏側に小さなピンがあってそれが靴底のフェルトに刺さって、ズレにくい仕組みになっていること。


両面のピンの比較です。
右がフェルトに刺さるピン、左奥がスパイクです。


さらに素晴らしいのが、軽いことと、収納が楽なこと。
丸めてケースに入れるとスマホと同じくらいの大きさで、実にコンパクトです。


ただし、山道をはずれて渓流に降り立つと着けっぱなしというわけにはいかないですね。
スパイクを傷めるので岩の上ではちゃんと外さなければなりません。

でも着脱も簡単なので、重宝しています。
私の釣行には欠かせない道具です。
  


Posted by fu10gentaiga at 18:54Comments(0)ルアー(その他)